鼎談

BBS、そしてお客様の未来を見据えて

個々の社員が活躍できる環境をつくり お客様への価値提供と社会の発展に貢献し続ける

BBS、そしてお客様の未来を見据えて

BBSは「お客様の発展の原動力となり利益増加と価値向上に貢献し、その成果を通じて社会に貢献する」ことを理念に掲げています。この理念を実践していくためには社員一人ひとりの活躍が不可欠であり、個々の社員が成長し、持てる力を発揮できる環境の整備に注力しています。BBSの人的資本の強化に向けた取り組みをリードする、執行役員 RPA研究所 所長の長崎珠美、CPA室 室長の小林 崇志の2名が、代表取締役社長の小宮一浩と未来を見据えて意見を交わしました。

いつの時代も変わらない価値を
お客様へ提供し続けるために

小林
新型コロナウイルス感染症のまん延や働き方改革の推進など、この数年で企業を取り巻く環境は大きく変化しました。こうしたなかでBBSはどうあるべきなのか、お二人はどのように考えていますか。
長崎
私たちが提供する価値は変わらず、変えるべきではないと思います。BBSの社員は、あらゆる場面で「それはお客様に貢献することなのか? 利益増加になるのか?」と問われます。この姿勢は、これからも継続すべきことだと考えています。ただ、ダイバーシティ&インクルージョンの考え方が浸透した今、価値提供する相手の「お客様」を広く捉え直す必要があると感じています。目の前にいらっしゃるお客様はもちろん、そのお客様の先にいらっしゃるお客様、社員やその家族も意識して、社会に価値を提供することが重要だと考えています。
小宮
社会の変化に対応していくために、社員にはつねに見識を広げてほしいと考えています。人事ローテーション制度は、そのための施策の一つです。それまでに出会った人たちとは異なる価値観を持つ人たちとのコミュニケーションのなかで、見識を広げ、成長の機会にしてほしいという考えのもとにこの施策を進めています。また、さまざまな機会を活かして、“外”すなわち社外や海外にも目を向けてもらいたいですね。若い世代の人たちが積極的に意見を出し合い、「未来を見据えて、これをやりたい」と提案してくれることを期待しています。
小林
社員の「やりたい!」に対して、BBSは寛容ですよね。声を上げれば、チャンスを与えてくれる。以前、「その取り組みの実現に必要なら、新しい部門をつくってもいいよ」と言われたこともありました。
長崎
「フッ軽」、フットワークが軽い文化が浸透していると感じています。これは安易に行動するということではなく、誰かが何かを言うと、周りがすぐに反応して意見を出し合い、一緒に行動しながらブラッシュアップしていく――そんな文化が根付いています。BBSでの仕事は担当者の裁量の幅が大きく、自分の思いを提案として業務に反映できます。成果が生まれた時は、大きな達成感がありますし、達成感や仕事のやりがいが次の提案へのモチベーションになりますね。

働く人に魅力的な企業であることが
お客様への価値提供につながる

小宮
近年、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)という言葉が注目されていますが、BBSがお客様から支持され、企業として持続的に成長していくためには、優秀な人財が集まる魅力的な企業であることが不可欠です。
長崎
会計分野に興味を持つ人の観点からすると、数字に強く、数字で物事を捉えるところは、BBSの強みといえるでしょう。会計の原理・原則とルール・制度を理解しており、計数に基づいて、どのように日々のオペレーションを行えば思いどおりの結果を導き出せるかを知っている。この環境に身を置き成長できることは、会計のプロフェッショナルをめざす人たちにとって大きな魅力だと思います。
小林
そこにプラスして、「会計」という言葉を広い概念・領域で捉えていることもBBSの特徴だと思います。会計という言葉から一般的にイメージされるのは財務会計や管理会計だと思いますが、ERP導入、販売・購買・原価といった上流領域、予算、さらにはDXや人的資本なども含めて、BBSの業務領域や事業領域はとても広いですよね。そのぶん、より多くのプロフェッショナルに活躍のフィールドを提供できますし、その成果によって人も企業も成長する好循環が生まれていることは魅力であり、強みだと感じています。
小宮
確かに現在のBBSは、お客様の「総合バックオフィスサポーター」として、経営会計のコンサルティングからシステムインテグレーション、BPOまでをトータルに提供することで、お客様の組織や人財、技術の成長・進化を継続的に支援しています。
小林
私は事業やサービスとともに、働きやすさの面にも魅力を感じています。独身の人も、夫婦だけの人も、子育て中の人も、子育てを終えた人も、それぞれのライフステージに合わせて希望の働き方ができ、仕事もプライベートも充実できる環境が整っています。最近でいえば男性の育児休暇取得も、その例になるのではないでしょうか。
長崎
働きやすさに関しては、社訓のなかで「お互いに相手の身になって助け合い、心のつながりを持とう」と明示していることが大きいと思います。私が仕事と育児を両立できたのも、周囲の気遣いと支援があったからこそ。会社として社員をサポートする仕組みを整備し、「おたがいさま」と同僚をフォローする人財をしっかり育ててきたことも、重要な要素になっていると思います。
小宮
そうですね。BBSは、一人ひとりのスキルと能力を伸ばして個々の働く意欲を高めるとともに、組織としても働きやすさの向上に取り組んできました。
小林
充実した教育制度によって、自らの能力を伸ばし、活躍のフィールドを広げることができる。さらに、能力を伸ばすことでチームメンバーと協調して、働きやすさの向上にも貢献できる。こうした魅力も訴求して、多くの優秀な方々がBBSに集まり、お客様への価値提供に取り組んでいただけることを願っています。

未来に向けたキーワードは
「風土・文化」「育児・介護」「管理職・リーダー職」

小宮
もっと社員が活躍できる、より魅力的な会社になることをめざして、いくつかのプロジェクトを立ち上げて取り組みを推進しています。その一つが、「社員活躍推進委員会」です。委員長は私が務めていますが、会をリードするのではなく、委員の発言を尊重して活発な議論が行われる運営に努めています。この活動には、長崎さんも参加していますよね。
長崎
はい。「風土・文化」「育児・介護」「管理職・リーダー職」という3つの分科会で進められている議論に、私もオブザーバーとして参加しています。
小林
それぞれの活動内容について聞かせてもらえますか。
長崎
育児・介護分科会は、まず産休・育児をテーマに検討を進めています。例えば現在、トライアルとしてこども家庭庁ベビーシッター券制度の導入を試行しながら、そのメリットや実際に運用していくうえでの課題を多角的に検証しています。
小宮
管理職・リーダー職分科会での議論を通じて再認識したのが、以前にも増して管理職を志望する人財が減少していることです。
長崎
管理職を志望する若手社員が増えるよう、管理職を支える体制の拡充を進める方向で議論が進んでいます。
小宮
もう一つ、私がその分科会での議論に関連して改善したいと考えているのが、女性管理職についてです。
小林
女性社員の活躍という観点では、BBSはかなり先行していると感じています。とくにBPO部門では、女性が多く活躍していますよね。
長崎
確かに活躍する女性社員はたくさんいますが、女性の管理職比率は、社員全体の男女比率から考えるとイコールではないですよね。さまざまな事情があるとは思いますが……。
小宮
勤続年数も要因の一つとして影響していると考えられますが、それ以上に制度面で不足していた点があるのではないかと考えています。評価はもちろん、機会提供も平等に行うことをより明確にする必要があります。
小林
能力に関しては、女性と男性の差を感じることはほとんどありません。むしろ、女性の方が緻密でいい仕事をしてくれると感じる場面も多々あります。
長崎
マネジメント業務についても、女性が向いていないとは全く思いません。女性管理職が増えると、仕事に対する要望や、ライフステージを考慮した働き方の希望なども、話しやすくなる面もあります。
小宮
活躍する女性管理職が増えることで、管理職へのキャリアアップをめざす女性の入社が加速し、優秀な人財が充実していくことを期待したいですね。
小林
風土・文化分科会では、どういった活動が行われているのですか。
長崎
これまで培ってきた風土や文化のなかで「守っていきたい価値あるもの」を認識しながら、社員一人ひとりが輝く会社にするため、どう取り組んでいくかというところに目を向けて議論しています。
小林
具体的な提案などは挙がってきているのでしょうか。
長崎
今進んでいるのは、誰もが発言しやすい環境にするために「アイデア箱」のような仕組みを社内システム上につくるという提案についての検討です。アイデアを全社員が見える場所に投稿し、部門を越えて意見交換できます。社員の一歩踏み出す行動を励ます会社になることで、ゆくゆくはイノベーションや新たな事業の創出につながっていけばと考えています。
小宮
経営や事業に対して、「言いたいこと」「やりたいこと」を表明できる仕組みは大歓迎です。未来に向けた意思を明確にして挑戦する社員が、新しい道を切り拓き、成長の原動力になってくれると期待しています。そして、つねに私たちの視線の先にあるのは、お客様の成長と社会の発展です。これからも認識と力を合わせてがんばっていきましょう。