イベントレポート「未来を切り拓くAIハッカソン」

AIハッカソンとは、集まったエンジニアが制限時間内でAIを活用したアプリケーション開発を行い、チームで成果を競うイベントです。

BBSは長期ビジョン「Goal2030」の実現に向けた基本方針の1つとして、「人財強化の推進」を掲げています。
AIなどの最新技術を適切に活用し、自らのパフォーマンスを最大化できる人財の育成を進めており、イノベーションを起こし続ける人財は、BBSグループの成長に必要な事業基盤と考えています。

それを踏まえ、「BBSの未来を切り拓くイノベーターになれるか」「さまざまな個性・属性をもつ個人がいきいきと働く多様な人財の活躍」をキーワードに、2024年11月にAIハッカソンを開催しました。

未来を切り開くAIハッカソン

イベント概要

このイベントは、AIを活用して新しい働き方や技術を探求するRPA研究所が企画・立案、事務局を務めました。
社内では以下の内容で参加者を募りました。

  • 社内公募でAIアイデアソン、AIハッカソンの参加者を募集
  • スキルや経験を問わず、参加したい、挑戦したいという意欲がある人を重視
  • 開発環境やテーマは、チームごとに決定
  • チーム編成は拠点、部門横断で事務局が決定

AIアイデアソンにより23の実装テーマが集まり、BBSの事業内容に限らず健康や子育て、学習に関するものなど豊富なテーマが揃いました。

事務局としてはどこで、誰と、何を開発して、何を実現させるか、を大切に、クリエイティブな発想やコミュニケーションが醸成される環境をめざし
1泊2日、いつものオフィスとは異なる場所での開催となりました。

イベント開催

本イベントの会場は、自然を五感で感じることができる大磯プリンスホテル様。
開催時期が11月ということもあり、季節感のある装飾が参加者のインスピレーションを刺激します。

各拠点から参加者が勢ぞろいし、いよいよAIハッカソンスタートです。

冒頭には社長から開会の挨拶があり、以下のようなメッセージがありました。

本イベントは、多様な人財が活躍する場として開催されます。
BBSグループでは、イノベーションを起こし続ける人財をグループの成長に欠かせない基盤と位置づけており、これは私たちのマテリアリティ(重要課題)のひとつでもあります。
参加される皆さんには、新規ビジネスの創造に挑みながら取り組んでいただきたいと考えています。
それぞれが持つ個性や才能を存分に発揮し、チームで協力し合いながら、AIを活用して具体的なアイデアを実装してください。
そして、AIとともに暮らす未来を見据え、半歩先の素敵な未来を提案してくれることを大いに期待しています。

気合が入ったところで、改めて参加者同士、自己紹介を行います。
AIの活用が身近な人、プライベートで使ってみたことがある人、ほとんど触ったことがないが知見を深めるために参加した人など、業種、地域、経験など多種多様なメンバーが揃いました。
その後はチームごとに事前に決定したテーマに沿って、開発が始まります。

チーム内のみならず、ほかの参加者や事務局スタッフと会話のなかから課題解決のヒントを探るチーム、AIを駆使して早い段階から形が見えてきたチーム、各々の得意分野を活かし、知識の集合体で勝負するチームなど、開発のアプローチはさまざまです。

大磯プリンスホテルを選んだ最大の理由は、自然豊かな環境であること。
開発の場は会議室だけにとどまらず、より良いアイデアを求めて頭や身体をリラックスすることができるスパを利用するチームもいます。

夕食後は部屋で開発を続けるチーム、リラックスしながらコミュニケーションを図るチームなど各々自由に過ごします。
さまざまな業種、拠点から参加していることもあり、本イベントについての意見交換や普段の業務の情報交換など、話は尽きません。

翌朝は日の出とともにスパや温泉、散歩などひとりの時間をつくり、発表へ気分を高めて仕上げに入ります。
最後の最後まで気を抜かず、発表方法も直前まで精査するなど準備に余念がありません。

いざ、ピッチコンテスト開催

審査員であるBBSの役員陣も到着し、ピッチコンテスト開催!
個々の能力を存分に発揮しながら協力し合い、開発をした2日間の成果の発表です。
それぞれのチームの特性を活かした発表で、アイデアをどのように形にして実装したのか、技術だけでなくチームワークや問題解決力、独自性、社会貢献度などを競います。
発表や内容のレベルの高さに、役員陣の質問にも熱が入ります。

審査は今後のビジネス展開も視野に入れた具体的な展望や開発内容、新しい価値の創造、制作物に対する熱意など細かくチェックが入ります。
どの発表もチームの個性や才能にあふれており、参加者同士もほかのチームの発表を食い入るように見ていました。

結果発表

審査員から総評が伝えられた後、いよいよ結果発表です。
すぐに業務で使えそうなもの、世の中のニーズにマッチしそうなもの、ありそうでまだなかったものなど、さまざまな発表のなか、最優秀賞に選ばれたのは、AIによる多方面からのアプローチでクリエイティブなアプリケーションを実装したチームになりました。

最優秀賞を受賞したチームのコメント

私たちのチームは、「生成AIで作る、未来の絵本動画サービス」をテーマに、唯一無二の絵本を生成するサービスを考案しました。
2日間という限られた期間でしたが、早い段階から打ち合わせを重ね、開発の方向性を明確にできたこと、環境を有効に使ってチームメンバー間のディスカッションが活発だったことが成功の要因でした。
チームに生成AIの知見があるメンバーがいたため、生成AIを使ってアイデアを形にするプロセスをチームで共有しながら進めることができ、多くの学びと発見がある活動でした。
発表を通じて他チームや審査員の方々からいただいたご意見も、今後のサービス展開に向けた大きなヒントとなり刺激を受けました。
このような貴重な場を提供してくださった運営の皆様に感謝するとともに、これからも挑戦を続けたいと思います。

発表後はビアバッシュが行われ、全員で互いの健闘を称え合います。
リラックスした雰囲気のなか、食事やお酒も交えつつ今回の振り返りをし、交流を深めます。
審査員からは、継続して今後も社内で開発ができないか、アイデアをより具現化するにはどのくらい期間が必要か、など質問が飛び交います。

みなさんの充実した笑顔で、本イベントは締めくくられました。

普段業務ではなかなか組めないチーム編成で、業種や拠点、年代もさまざまなメンバーが集まり、想像を超える発表、成果となりました。
個々の個性や才能が光るイベントであり、知見が深まったことはもちろんですが、2日間を通してワンチームとなり、「仲間」になったことは参加者の財産となったはずです。
今後も開発や情報交換など、AIハッカソンチームのコミュニティは継続していきます。
ビジネス展開も視野に入れて、AI活用の促進に向けた活動を、積極的に行っていきます。