背景

グループの事業活動のグローバル化が深化するとともに、マネジメント要件が変わり、情報ニーズも多様化しています。しかし、以下のような問題があり、連結業績管理がうまく機能していないという状況があります。

  1. 各社からデータを収集しても、コードやフォーマットを変換しないと使えない

  2. 収益、採算管理の基礎情報を収集することが困難

  3. 管理すべき情報、KPIが決まっていない

連結業績管理の狙い

グループ経営の視点から体系的な業績管理を実現するためには、会社の状況にもよりますが、以下の狙いを実現することが期待されます。

  1. 収集する業績基礎データの標準化

  2. 業績基礎データ収集の効率化

  3. グループ損益、採算の見える化

  4. KRI管理の実現化

連結業績管理のフレームワークと構築アプローチ

損益、資金の計画と実績、製品別の原価、採算など、多岐に渡る情報ニーズに対応することが求められています。そのため、グループ経営を支える新たな業績管理の仕組み作りが必要となっています。

1.連結業績管理のフレームワーク

連結業績管理は、これまで考えてきた連結経営管理基盤の各コンポーネントで管理されている情報を、様々な切り口で「見える化」することを、主な狙いとします。
そのため、連結業績管理のフレームワークは、各コンポーネントから抽出した「データを体系的に管理」する機能と「情報ニーズに合わせた分析」を実施する機能で構成されます。また、分析に必要となる「非会計情報を管理」する機能を加えることも考えられます。

連結業績管理のフレームワーク

2.連結業績管理構築のアプローチ

連結業績管理の目指すべき姿は、企業の業態や管理方式によって異なります。そのため、現状把握の上で、その会社の連結業績管理の「目指すべき姿」を定義し、実現化を行います。