激変する調達/購買環境を乗り越え、企業価値向上につながる調達/購買DXの進め方(第3回 購買システム導入事例編)

本コラムでは3回に分けて、激変する調達/購買環境を乗り越え、企業価値向上につながる調達/購買DXの進め方について紹介します。最終回となる第3回は、調達/購買システムの導入事例を紹介します。

当社は創業以来、お客様の会計を中心としたバックオフィス業務の課題解決を支援してきました。
調達/購買業務は会計と密接に関わるため、当社は調達/購買領域でも多くの支援実績を有しています。とくに、製造業や建設業のお客様の事例が多く、ここでは代表的な事例を2件紹介します。

導入事例1:製造業向け調達/購買システム

  • お客様概要
    売上高約200億円
    従業員数約600名
    特徴高度な金属加工技術を駆使し、国内外の顧客に対し高品質な製品を提供している企業です。自動車、電子機器、建築など多岐にわたる産業分野で実績を有しています。
  • 導入システム
    機能領域見積、発注、検収、月次処理、Web-EDI
    購買種別間接材
  • 導入背景・経緯(課題点)
    1. IT活用によるコーポレートガバナンス強化
    2. Notesの機能不足とそれによる課題の表面化(Notes管理の廃止)
    3. 購買業務におけるルールの見直し
    4. システムの老朽化
    5. 働き方改革など法令遵守の取り組み推進
  • 導入結果(効果)
    1. 発注業務におけるペーレス化が実現し、業務工数の削減・人的ミスを大幅に削減
    2. ユーザー部門の負荷を軽減
    3. 費用区分などのルールを再定義しシステム化したことで、承認ワークフロー、運用ルールの統制が強化された

導入事例2:建設業向け調達/購買システム

  • お客様概要
    売上高約350億円
    従業員数約1,300名
    特徴高速道路や一般道路などの管理・運営を行っている企業です。高速道路の安全性と快適性を確保するメンテナンスや修繕、調査、設計、施工管理を専門としています。
  • 導入システム
    機能領域見積、発注、Web-EDI
    購買種別工事発注
  • 導入背景・経緯(課題点)
    1. 協力会社の管理や発注・契約に関わるプロセスが複雑
    2. 見積・契約情報はExcelで管理しており、システム化されていない
    3. 業務範囲が広く、関係する協力会社の数も多い
    4. 協力会社情報の管理がシステム化されていない
  • 導入結果(効果)
    1. 業務プロセスの見直しや社内規程の変更・整備を行い、見積依頼~契約に至るまでのリードタイムを半分以下に短縮
    2. メール・郵送で行っていた協力会社とのやり取りをWeb-EDI経由にしたことで、事務作業や郵送費を削減
    3. わかりやすい画面設計により、作業の見える化ができ、作業の漏れや遅れを防止

事例の詳細は、下記よりご覧ください。

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社様

まとめ

調達/購買業務はステークホルダーが多く、また各社独自の運用があるなど、業務が複雑になりがちです。システム導入は、業務改革のチャンスです。業務改革を並行して推進することで、システムの導入効果も高めることができます。当社では、これまでの多くの支援経験を活かし、お客様の業界特有の慣習を理解したうえで、業務・システムの両面から支援することが可能です。調達/購買業務に課題がありましたら、ぜひご相談ください。