mcframe|製造業向け基幹業務ソリューション
今回は、「ERP導入の進め方」における「選定」をテーマに紹介したいと思います。(1)スコープ (2)パッケージ選定・ベンダー選定 の順で2回にわたりコラムを掲載します。
最初に、ERP導入の適用範囲を決めるうえで、利用ユーザーおよびプロジェクトマネージャーの立場からよくある事象を紹介したいと思います。
以上のことから、利用ユーザー、プロジェクトマネージャー両者の立場ともにスコープが拡大してしまう傾向があります。
次に適切なスコープを設定するための方法について説明します。
A社のシステム化目的と方策の例 | スコープの例示 | |||||||||
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PLM | 生産 計画 | 購買 管理 |
工程 管理 | 在庫 管理 | 受注 管理 |
出荷 管理 | 債権 管理 | 債務 管理 | ||
1.マーケットイン指向の実現 | ||||||||||
特殊品を短納期化する | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
サービス常備品の即納体制を確立する | ◎ | |||||||||
2.在庫削減 | ||||||||||
即納品管理の運用を徹底する | ◎ | ◎ | ||||||||
週次生産計画による在庫削減と欠品防止 | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||
3.経営への意思決定支援 | ||||||||||
正しい原価把握と経営管理情報の提供 | ◎ | ◎ | ||||||||
月次経営情報のタイムリーな提供 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
B社のシステム化目的と方策 | スコープの例示 | |||||||||
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PLM | 生産 計画 | 購買 管理 |
工程 管理 | 在庫 管理 | 受注 管理 |
出荷 管理 | 債権 管理 | 債務 管理 | ||
1.職能別業務システムの自律と協調 | ||||||||||
自主運営と協調を可能とする情報共有化基盤の提供 | ◎ | ◎ | ||||||||
2.PULL生産方式の支援 | ||||||||||
内示発注/確定情報での引張り調達現場からの引張りによる部材供給 | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||
3.製造リ-ドタイムの短縮 | ||||||||||
JIT改革/作業改善の結果を日程計画・作業指示に反映できる仕組み | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||
4.コンカレントエンジニアリングの支援 | ||||||||||
設計進捗状況に基づいた生産準備→生産計画→部材手配への連動 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
いかがでしたでしょうか?
次回は(2)パッケージ選定・ベンダー選定について説明いたします。
激変する調達/購買環境を乗り越え、企業価値向上につながる調達/購買DXの進め方(第2回 システム編)
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 システム導入編(1)
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 プロジェクト管理編(2)
激変する調達/購買環境を乗り越え、企業価値向上につながる調達/購買DXの進め方
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 プロジェクト管理編(1)
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 選定編(2)
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 選定編(1)
本当にそれでいいのか? ERP導入の進め方 はじめに
【製造業の方は必見!】業務改善とシステム強化の両輪でコスト改善を実現させるポイント解説! 事例紹介編
【製造業の方は必見!】業務改善とシステム強化の両輪でコスト改善を実現させるポイント解説! 全体概要編
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