DXグランドデザイン策定サービス
ERPのリプレイスを検討されるなかで、周辺業務に関する領域も合わせてシステム化するべきかお悩みのお客様も多いのではないのでしょうか。前回は、各周辺システムの定義とその役割について紹介ました。今回は、同時導入の検討対象となることが多い代表的な周辺システムであるスケジューラ、MES(Manufacturing Execution System)、BI(Business Intelligence)を取り上げ、同時導入の可否を判断するポイントについて紹介します。
同時導入の検討対象となる代表的なシステムの2番目として「スケジューラ」を取り上げます。
一般的に、以下の理由によりERPシステムとスケジューラは別々に(段階的に)導入する方が現場の業務オペレーションの混乱を招かずに導入できるケースが多いです。
同時導入の検討対象となる代表的なシステムの3番目として「MES」を取り上げます。
広義のMESにはスケジューラが含まれますが、ここでは実績データ収集に限定してポイントを記載します。ERPシステムでは正確な実績データをタイムリーにインプットすることで、より効果的にシステムを活用することができますので、実績データ収集の役割を担うMESは同時に導入することをおすすめします。
具体的には、ERPシステムからMESへ製造指図を送り、MES側でキー情報として登録と実績の消し込みに利用します。またMESから製造実績をERPシステム側に返すよう連携させます。留意点としては、MESへの入力手段がIoTの普及により多種多様(スマートフォン、タブレット端末、HHT、バーコード、タッチパネル、ICタグなど)となっているため、費用対効果(リアルタイム性など)を見定めて入力手段を選択することが求められます。
同時導入の検討対象となる代表的なシステムの4番目として「BI」を取り上げます。
BIは、帳票数の削減やペーパーレスの推進といったわかりやすい効果が見込めるため、同時導入をおすすめします。なお、BIは対象とする情報リソースのシステムや利用部門を限定して導入できるといった特徴があり、部分限定的な導入という選択肢も含めて同時導入の検討をおすすめしています。ERPシステムとの連携については、ERPシステムでリアルタイムデータの管理を担当し、BIにて時系列データの管理を担当するといった役割分担が基本となります。
以下に代表的な活用例を紹介します。
ERPシステムの刷新にあたり周辺システムも含めた導入範囲の決定や導入計画の立案は重要なテーマとなります。弊社では多くのお客様に対してERPシステム選定の支援を行ってまいりました。今回紹介したテーマを含め、個別のご相談がございましたらぜひお気軽にお問い合わせください。
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