WinActor
WinActor Manager on Cloud(以下、WMCと記載)とは、複数のWinActorをクラウド上で管理するための「SaaS型」のサービスです。管理というのは、例えば、人に代わってRPA端末にシナリオの実行指示を出したり、保有しているFL版ライセンスを管理したり、利用ユーザーに権限を設定して動かせるシナリオを制限したりすることができます。似たようなソフトウェアにWinDirectorがありますが、一番の大きな違いはクラウド上で稼働するSaaS型のサービスということです。
WinDirectorはサーバーを用意して、そのサーバーに各種ソフトウェアをインストール……など、環境を構築する必要がありますが、WMCは環境構築不要ですぐに使うことができます!
先述のとおり、WMCは「クラウド」上で稼働するサービスで、「環境構築不要」でサーバーを用意せず、すぐに使うことができます。よって
「WinActorのライセンスやシナリオの数が増えてきて、RPAの管理を適切に効率的に行いたい……
けれど、環境構築やサーバー管理はハードルが高くて手を出せない……」
という方におすすめです!
いくつかの代表的な機能を例に、WMCのメリットを紹介します!
ダッシュボード画面では、ライセンスの利用状況、シナリオの実行回数やエラーになった数、登録したスケジュール実行のカレンダー、WinActorの稼働状況などのデータを確認することができます。
このダッシュボード画面を活用することで、「遊休ライセンスや端末を削減し、利用頻度の低い端末やライセンスを集約することで、IT資産の有効活用」ができます!
また、シナリオの稼働状況も把握できるので、体感ではなくデータでエラーが起こりやすいシナリオ、安定しているシナリオを調べることができます!
データはグラフになっているので、視覚的にもわかりやすいです。
WMCでは、シナリオを「スケジュール登録」することで、決められたスケジュールで自動的に動かすことができます。複数のWinActor端末がある場合、稼働中ではない待機端末を自動的に割り当てて動作します。
スケジュール実行は、Windowsのタスクスケジューラなどを利用することでも実現することはできますが、端末単位で設定する必要があり、さらにスケジュール実行するシナリオが複数ある場合は、どの端末で、どの時間帯に、どのシナリオを動作させるのか、利用スケジュールの調整も大変です。
WMCを利用すれば「空いている端末で勝手に動作してくれるうえに、登録したスケジュールをカレンダー形式で見ることができるので、スケジュールの調整も非常にお手軽」に行うことができます。
WMCでシナリオを動かすには、WMCにあらかじめ「シナリオファイルをアップロード」し、「シナリオファイルをシナリオとして登録」する必要があります。
つまり、WMCでは「シナリオファイルがすべてWMCに集積される」ことになります。
これにより、WMCでシナリオが一元管理されるため、俗にいう「野良ロボットを防止するとともに、シナリオの開発や改変を防ぐ・把握する」ことができます。
また、シナリオの登録時や登録後にメモ欄やシナリオ名を編集することで、修正履歴やバージョンの管理をすることができます。
今回はWinActor Manager on Cloud(WMC)を紹介しました。
WinActor Manager on Cloudはサーバーを用意する必要もなく、インターネットにアクセスできる環境さえあれば、お手軽に使えるというハードルの低さが何よりの長所です。複雑な要件に基づく運用には同じ管理ツールのWinDirectorが適していますが、まずはWMCから試してみるのはいかがでしょうか。
もっと詳しく知りたい、導入を検討しているというお客様は、BBSまでお気軽にお問い合わせください。
このコラムが皆さんの日常業務の一助となりますように!