先日発表された「職場における孤立の実態調査」では、
といった結果が出ていました。
「業務遂行にあたり職場の他者と連携する機会が少ない立場であるほど孤立しやすい」と聞くと、「コミュニケーション不足が課題とされるテレワークは孤立を引き起こしやすいのではないか」と考える方も多いと思いますが、同調査では、逆に孤立グループの方が連携グループより出社勤務をしている回答者の比率が高く出ており、これについて調査側は、「出社して単に空間と時間を共有するだけでは、職場における孤立は解消されない可能性が高い」と指摘しています。
これは重要な示唆であると思います。
ともすれば、「自然とできるもの」「無意識に行うもの」という印象もある「コミュニケーション」という言葉ですが、我々は、「職場におけるコミュニケーション」とは、
性質のものでなくてはならないと考えています。
これは、合目的的に意識的に行われる必要があるものです。また、「職場におけるコミュニケーション」には多くのスキル、フレームワークがあり、適切に行われるためには教育や訓練が必要です。「社員が出社すれば自然と行われるもの」ではないため、会社としては、「職場におけるコミュニケーション」を促進する仕掛けや仕組みを整備する必要があるということになります。
皆さんの会社の
働き方の多様化や事業環境の変化が急速に進む昨今ですが、「職場におけるコミュニケーション」はどのような状況下でも必要とされる力です。変化が激しい今だからこそ、地力となる「職場におけるコミュニケーション」力を強化する人事制度を整備しましょう。