テレワークの障害物

新型コロナウイルス感染症対策の一環として、急遽テレワークを導入し、対応に苦慮されている会社が多いようです。デスクトップPCしか貸与されていなかったため、急遽ノートPCをリースしようとしたら、中国での生産が遅れていてなかなか準備できない、テレワーク社員の執務時間の管理ツールを導入しないといけない、家族全員が在宅になったため電話会議中に小さなお子様が入ってきてしまう、学生はオンライン授業で両親はどちらも電話会議となると各自に個室が無いと厳しい・・・・・など現場では様々な課題も出てきています。

先日、テレワークを実施されている会社員の自宅に訪問取材されているTV番組の中で、テレワークを始めたが、何回かは出社せざるを得ないというコメントがありました。稟議書については、原本に押印して関係者に回さないといけないためであり、そのために出社せざるを得ないということのようです。ハンコ文化が、テレワークの障害物になってしまっている例です。

弊社のサービスメニューにペーパーレス化支援がありますが、弊社自身もペーバレス化を推進しています。働き方改革の一環として、稟議ワークフローや交際費申請ワークフローのシステム化を導入したのが、思いがけず、今回の新型コロナウイルス感染症対策のテレワークに貢献した形になりました。

弊社は経費精算についてもペーパーレス化を図っていますが、経費申請者だけでなく、承認者側のメリットも多いように思います。これまでは、交通費等の精算の申請が来ていないかを確認するために、オフィスに戻らなければならなかったのが、すき間時間に承認することが可能となり、業務の効率化につながっていると実感しています。

今回のような感染症リスクは今後もあり得る状況ですので、緊急時に備えてテレワークを可能とするインフラを整えていくことは重要だと思います。特に業務の効率化対応が緊急時対応にもうまくつながればよいなあと感じます。皆様の会社でも、ペーパーレス化の導入をご検討いただけますと幸いです。