High Value BPO サービス

設立:1991年6月26日
本社所在地:東京都千代田区大手町1-1-2 ENEOSビル
従業員数:766名(2024年4月1日時点)
事業内容:石油、天然ガスその他の鉱物・エネルギー資源の探鉱、探査および開発
経理業務を安定的に運営する体制の構築が必要だった
経理人財の確保・育成が難しくなり、経理業務を安定的かつ正確に運営する体制を整備する必要があった。業界特有の会計処理などがあり経理業務が複雑化していた
海外にもグループ会社があり、それぞれ違う会計基準や特殊な処理も多く、経理業務は難易度が高かった。グループの成長事業に人財の配置をシフトしたかった
間接業務をスリム化し、グループの成長事業に貴重な人財リソースをシフトさせたかった。経理や財務、人事、給与計算などの領域における業務の効率化・集約化と、お客様組織の構造改革の支援。「High Value BPO®」は、この2つのアプローチによってバックオフィス業務を担うお客様社員の業務負荷を軽減し、高付加価値業務へのシフトを実現するサービスです。
安定的かつ正確な経理業務の運営体制を整備
業務負荷の軽減と効率化を実現
経理部門としての役割を高度化
ENEOS Xplora様は、日本最大のエネルギー・資源・素材コングロマリットであるENEOSグループの主要事業会社として、国内外で石油・天然ガスの開発・生産事業を展開している。近年、気候変動への対応が世界規模で求められるなかで、CO₂を回収・貯留・有効活用するCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)やCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)を中心とする環境対応型事業を「成長事業」と位置付けている。2025年1月には、環境対応型事業を加速する方向性を明確にするため、広くエネルギー資源の開拓に挑戦するという思いを込めて社名をJX石油開発から「ENEOS Xplora」へ変更した。経理業務のBPO化には、このように大きな転換期にあるなかで成長事業を担う人財リソースを確保するねらいがあった。同社の経理業務は、子会社ごとに業務プロセスが異なるうえ、業界特有の会計処理も必要で運営の面で課題となっていた。これに対して、BBSは、複数の公認会計士を同社対応チームのメンバーに加え、2023年6月からシャドーイング移行を実施。スムーズな業務移行を実現し、経理部門の業務の効率化と高度化に貢献している。
BBSは「High Value BPO®」としてBPOサービスを提供しています。その大きな特長は、「経理・財務や人事・給与計算などの領域で、より専門的なBPOサービスを提供していること」「業務運営を通じて、お客様組織の構造改革を継続的に支援していること」の2点です。
コスト削減をねらいとしたバックオフィス業務のアウトソーシングだけでなく、経理領域における決算や連結決算やIFRS対応、固定資産管理業務など、従来は「社員でなければできない」といわれていた業務も支援。BPOが可能な業務を慎重に見極め、サービスとして提供しています。
BPOの採用は、組織改革の終わりではなく始まりです。お客様がBPOサービス導入の効果を最大限に享受できるようサポートしています。
経理領域のBPOでは、お客様のニーズや課題に応じて、監査経験を持つ公認会計士が運営に参画するサービスも提供しています。
BBSは社内に多くの会計士が在籍し、外部の会計士ともパートナーネットワークを構築しています。他社のBPOサービスにおいて会計士が参画する事例はほとんどなく、会計士参画経理BPOモデルはBBSならではのサービスです。
経理BPOに参画する会計士は、業務プロセスに対する助言にとどまらず、数字の収集や検証、決算書類の作成といった“手を動かす作業”も手厚くサポート。また、業務手順書の作成や定期ミーティングへの参加などを通じて、お客様の業務効率化や注力事業への集中に貢献します。
私たちは、石油・天然ガスの開発を基盤事業としながら、再生可能エネルギーなどの新しい資源を開拓する環境対応型事業に注力するという「二軸経営」を掲げています。環境対応型事業は、グループの総力を挙げて取り組まなければならない成長事業だと捉えていますが、そこにはマンパワーが必要です。一方で、グループの経理業務を担う人財が減少しており、安定的に経理業務を運営する体制を整備することが課題となっていました。そこで、人財リソースを最適化するために、経理業務のBPO化を決め、BBSにそのサポートを依頼しました。当社の複雑な経理業務をスムーズに移行することができたことで、成長事業に注力できる体制が整ってきていると感じています。今後も信頼できるパートナーとして、連携を深めていければと思います。
取締役 副社長執行役員 CFO 髙倉 昌孝 様
当社の経理業務は、エネルギー資源という無形資産を取り扱う業界の特性上、かなり特殊な会計処理が必要です。この会計処理に対する知識がないとBPO化は難しいと思っていたのですが、BBSは培ってきた会計の知見やノウハウを活かし、スムーズに業務の移行を進めてくれました。また、公認会計士を当社の対応チームにアサインしてサポートしてくれましたので、会社法などの最新トレンドを踏まえた提案やアドバイスをいただけたのも大変助かりました。今回、内製化していた業務の一部を第三者に委託したことによるメリットの一つがまさにこの点です。プロの視点で的確な改善策を提示してくれたおかげで、私たちの情報もつねにアップデートされ、関連する法規制の変化に対応しながら経理業務の効率化を実現できたと思っています。
デジタル推進部長 真田 穣 様
(BPO実施時:経理部総括グループ マネージャー)
当社は、M&Aなどでグループ規模を拡大してきた歴史的背景もあり、会社ごとに会計処理が違ったり、業務プロセスが違ったりしていました。グループ全体の業務効率を向上していくためにも、決算業務を標準化していく必要がありました。加えて、海外に拠点を置くグループ会社も多いことから、現地の会計基準や税法のことも考慮していかなければなりません。こうした背景から、当社のBPOは難易度が高かったかと思いますが、BBSはしっかりとBPO化を実現してくれました。今後は、管理会計の面でも当社の経理業務をさらに高度化していく計画です。安定的な運営体制の基盤ができましたので、引き続き経理業務のレベルアップに向けたサポートを期待しています。
経理部 プロジェクト1グループマネージャー 鈴木 祐介 様
今回のBPOプロジェクトでは、シャドーイングでの業務移行を依頼しました。BBS社内でも引き継ぎの体制が整っており、安定的な業務運営が実現しています。また、BPO開始後もBBSとは定期的に打ち合わせを行っており、いつも課題やミスを洗い出し、原因を明確に特定・分析したうえで、対応策や再発防止策まで提示してくれます。そのおかけで、決算業務をこれまで以上にスピーディに進めることができるようになりました。これは、従来のようにグループ内で対応する体制では気付きにくかった課題を、第三者の視点から的確に助言してくれたBBSのおかげです。今後も運営体制のさらなるブラッシュアップに向けて、アドバイスをいただきたいです。
経理部プロジェクト2グループ マネージャー補佐 澤田 光康 様
インタビューありがとうございました。
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