mcframe|製造業向け基幹業務ソリューション
mcframe 7(生産・原価管理システム)
中長期的な成長を支える新たな生産・原価管理システムを構築
アース製薬株式会社
設立:1892年4月1日
本社所在地:東京都千代田区神田司町二丁目12番地1
従業員数:単体1,358名/連結4,788名 ※2023年12月31日現在
事業内容:医薬品、医薬部外品、医療用具、家庭用品などの製造・販売並びに輸出入
成長戦略の実現を支える情報基盤の整備が必要だった
開発・運用コストは極力抑制しつつ、今後の成長戦略に対応できる基幹システムが求められていた。保守人財の確保と運用が年々困難に
独自開発したシステムであったため、保守・運用を担う人財の確保が課題となっていた。改修の負荷が高く機能にも制約があった
独自開発システムの改修は負荷が高く、業務に合わせた機能の拡張・強化が困難となっていた。「mcframe 7」はビジネスエンジニアリング(株)が提供している製造業のためのデジタルプラットフォームです。生産、原価、在庫、販売領域の業務管理のみならず、設計と製造のシームレスなプロセス連携、現場と管理のIT情報融合、国内外拠点の統合管理などを支援します。BBSは同社のパートナーとして「mcframe 7」を導入するお客様に対して、コンサルティングからシステムインテグレーション、BPOまで一貫したソリューションを提供しています。
新たな基幹システムを構築
管理手法の高度化に向けた環境を整備
開発・運用の負荷を軽減
アース製薬様は、中期経営計画(2021-2023)における施策の一環として、コスト構造改革や社内インフラの整備・刷新を進めていた。そのなかで、新たな基幹システム(ERPシステム)の構築を2021年から2024年にかけて行うこととなった。その背景には、従来のシステムがオフィスコンピューター(通称オフコン)をベースとする独自開発システムであり、機能面での制約や、保守人財の確保などの課題を抱えていたことが挙げられる。こうしたこともあり、運用・改修の負荷が増大していたためシステムを刷新することとなった。新システムは対象範囲の大きさからマルチベンダーでのプロジェクト推進となり、BBSはmcframeを基盤とする生産管理システムと原価管理システムの導入を担当。導入にあたっては、現状の運用実態に沿って効率化を図るだけでなく、コスト分析強化に向けた標準原価の導入なども視野に入れて機能・設計を検討した。2024年1月から生産管理システム、原価管理システムの本番稼働を開始したアース製薬様は、新中期経営計画(2024-2026)のもと、さらなる成長に向けたチャレンジを続けている。
BBSのコンサルティングサービスは、長年の経験とノウハウをベースとしたM-S(I Management-Systems Integration)方法論にもとづき、専門的なノウハウと知見を持つコンサルタントが、お客様の目標や事業特性を踏まえ「めざすべき姿」を描き、お客様と一体となって具現化していきます。
現状調査から課題抽出・改善方針を検討し、業務機能の「あるべき姿」を浮き彫りにします。そのうえで、各種制約などを踏まえながら「実現可能な姿」を策定していきます。求められる業務機能とシステム機能を定義し、システム構築を行います。
アース製薬様のプロジェクトでは、パッケージソフト「mcframe 7」の活用により、今後の成長を担うシステムを迅速かつ確実に導入し、業務プロセス変革を通じたスループット向上と業務負荷軽減をめざしました。
とくに、アース製薬様の場合は、従来システムが独自開発だったため、使い慣れたシステムから標準化されたパッケージシステムへ変更するという点がポイントでした。従来の業務プロセスやシステム機能に固執せず、「業務をパッケージに合わせる」ことで業務変革の工夫・努力・歩み寄りを重ね、稼働後の保守容易性を高めることを重要視しました。
業務横断的なシステムを構築し、
業務の標準化と業務改革・改善を実現
将来的な標準原価の導入に向けて、
多角的に応用可能なシステムを実現
ERPと業務の双方に精通した
ERPコンサルタントが要件定義をサポート
「mcframe 7」は、生産管理、販売管理、購買管理、原価管理などの分野で、世界のモノづくりを支える製造業の企業向けのERPパッケージです。サプライチェーンとコストマネジメントを実現するとともに、製品情報と設計情報を連携させたエンジニアリングチェーンマネジメントが可能です。 mcframe 7の詳細はこちら
当社は、2023年を最終年度とした中期経営計画において、積極的な投資を行い収益構造を改革するという目標を掲げました。その一環で生産・原価管理システムの刷新に着手したのですが、まず複雑化していた業務の標準化が必要でした。システムの刷新を機に業務の効率化が達成できたことは、非常に良い変化だったと思います。BBSのコンサルティングにも大変助けられました。当社がめざす方向性をしっかりと理解し、「できること」「できないこと」「やるべきこと」を明確に提示しながら伴走してくれたことに感謝しています。
経営統括本部 業務改革推進部 部長 長谷川 博 様
利益率のさらなる拡大に向けては原価管理の高度化が必須であり、そのためのシステム基盤を整備できたのは、今回のプロジェクトの大きな成果です。標準原価の設定にはもう少し時間を要しますが、今後、より詳細かつリアルタイムにコストコントロールが可能になれば、生産部門をはじめとする社員の方々の意識改革も図れると考えています。つねに自分たちの業務プロセスを見直し、改善のための施策を主体的に実行してもらうことで、当社の利益成長につなげていければと思っています。
管理本部 ファイナンスマネジメント部 原価管理課 係長 岡田 将裕 様
従来のシステムでは、Excelへデータをエクスポートできないといった制約があり、生産・原価の分析作業に手間が掛かっていました。また、長期間にわたりシステムを運用しているうちに、人によって業務プロセスが異なっていたことも課題となっていました。BBSとは、新システムの要件について何度も議論を重ね、慣れ親しんだ従来システムのUIを引き継ぎたいという当社の要望にも最大限応えてくれました。当社の立場から最適なアドバイスをしてくれたおかげで、課題となっていた業務の標準化も実現できたと思っています。
生産本部 生産企画部 生産管理課 課長補佐 大槻 裕樹 様
今回のプロジェクトはマルチベンダー体制で進行しましたが、ほかのベンダーともしっかりと連携して対応してくれました。最後まで当社の要望に寄り添い続けてくれたBBSの姿勢にとても感謝しています。一度、ユーザー側の要望によって“部分最適”に陥りそうになったことがありましたが、BBSは当社の本来の目的に立ち戻り、私たちをグリップしてくれました。新システムの稼働によって構造改革を着実に進めるための土台ができましたので、今後もシステムをより良くするサポートを期待しています。
経営統括本部 業務改革推進部 課長 村井 克行 様
実際に運用を始めてみるとユーザーから追加の要望が出てくることもありましたが、BBSは柔軟に対応してしっかりとサポートしてくれました。また、個々のユーザーからの操作に関する問い合わせにも、BBSの社員が直接回答するなど丁寧なコミュニケーションを心がけてくれました。当社は生産性をさらに高めるために、今後MES(製造実行システム)の導入も検討しており、mcframeをベースとした生産管理システムとの連携も視野に入れています。BBSにはこうした将来計画の実行においても力添えをお願いしたいと思っています。
経営統括本部 業務改革推進部 植村 天斗 様
インタビューありがとうございました。
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