ヤマエグループホールディングス株式会社
設立:2021年10月1日
本社所在地:福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目13番34号
連結従業員数:6,001名(2024年3月31日現在)
事業内容:持株会社として食品、住宅・不動産関連の卸売業や製造業等を営む子会社等の経営管理およびそれに附帯または関連する業務
グループの成長を支える情報基盤の整備が必要だった
M&Aや積極的な拡大戦略で急成長を遂げるなかで、その基盤となる予実管理の仕組みが必要だった。システムの老朽化により迅速な意思決定の足かせに
既存の予実管理システムが老朽化し、脆弱性がガバナンス面の課題にもなっていた。グループ共通の仕組みがなく業務負荷が大きかった
各事業会社で異なるフォーマットを使用し手作業でデータを集計していたため、業務負荷が大きかった。予実管理のシステム選定から要件定義、導入、運用、定着化支援までをトータルで支援するサービスです。経験豊富なコンサルタントが、お客様ごとに異なる予実管理業務を的確に把握し、お客様の業務に合わせた最適なシステムの構築を支援します。
経営の意思決定をスピーディに実行
グループ共通のシステムに統一
グループガバナンス機能を強化
ヤマエグループホールディングス様は、九州で米穀や肥料、雑貨を取り扱っていた卸商店がルーツ。現在は「流通のトータルサポーター」として、調達、製造、物流、販売など、「食」と「住」の川上から川下までワンストップでカバーする事業を展開しているほか、運送事業なども手がけ、豊かな暮らしの実現に貢献している。近年、同社グループは戦略的なM&Aで事業ポートフォリオの多角化を図っており、グループ会社の数が急速に拡大している。持株会社として迅速な意思決定を実行するためには、各事業会社の予実データを早く正確に把握する必要があるが、グループで統一された予実管理の仕組みがなかったため、データの集計に時間がかかる、特定の社員に業務負荷がかかるといった課題が顕在化していた。こうした状況を打開するため、BBSは各事業会社における従来の業務フローを踏襲しつつ新たな予実管理システムの構築をサポート。2024年4月のシステム稼働後も、グループガバナンスを強化し、シナジーの最大化をめざす同社の取り組みを引き続き支援している。
予実管理は、企業の成長を支えるうえで極めて重要な業務です。精緻な予実管理を行うことで、自社の状況を定量的に把握でき、より精度の高い経営戦略の策定が可能になります。一方で、予実管理には多くの企業が陥りがちな課題もあります。集計作業に時間と労力がかかる、作業フローを統一できていない、手作業や人為的ミスによって工数が増える⸺。
こうした課題に対して、BBSは、予実管理業務の高度化を支援するサービスを提供。個々のお客様課題に即した業務プロセスとシステム基盤を提案しています。
予実管理のルールや手法は企業ごとに異なり、パッケージ化が難しい業務領域です。また、報告結果を改善アクションにつなげるためには「真因の把握」が重要であり、課題となっている原因をいかに可視化できるかが重要なポイントとなります。
BBSでは、単なるシステム化にとどまらず、お客様の経営管理の高度化に向けて、「真因の把握」「改善方針の策定・提案」「最適なシステム選定・構築」をワンストップで支援するサービスメニューを用意し、さまざまな業種・規模のお客様に対応しています。
業務課題を整理して改善に向けた方針・仮説を立て、お客様との合意形成を図ります。
改善方針・仮説に基づき、ボトルネックを解消する標準化・集約化策を提案します。
経営管理の高度化に最も適したソリューションを選定し、導入・アフターサポートまでワンストップで支援します。
ヤマエグループホールディングス様は、従来の業務フローを極力変えず、予実データを入力する各事業会社の負担が少ない仕組みを構築するという方針から、使い慣れたExcelライクな画面で業務を遂行できる「BizForecast」をシステム基盤として選定されました。BBSは、ヤマエグループホールディングス様の業務内容や業態特性を把握したうえで、「BizForecast」のシステム要件定義から構築まで、プロジェクトをトータルにサポートしました。
当社グループは中期経営計画のなかで積極的なM&Aを戦略の一つに掲げており、ここ数年でグループ会社が一気に増加しました。経営戦略や予算の策定は、持株会社である当社にとって重要なミッションですが、旧来のシステムやフローでは実績数字の集計に時間がかかってしまい、経営判断の足かせになる可能性がありました。今回、新しいシステムを導入することで経営の意思決定のスピードアップが可能になると判断し、BBSの力を借りて、予実管理システムを刷新しました。新システム稼働後は実績数字の集計に要していた時間が削減され、当社グループの経営課題であったグループガバナンス機能の強化につながったと感じています。BBSには、予実管理から派生する他領域でもサポートを継続してもらえればと思っています。
常務執行役員CSO 経営企画部長 谷 昭彦 様
2021年に持株会社体制へ移行した後、「グループガバナンス部」が立ち上がりました。この部署が主にグループ全体の予実管理を担当していましたが、人手が足りず、データの集計には大きな負荷がかかっていました。このままでは、グループ社員への理念浸透など、グループガバナンス部として本来やるべき仕事に支障が出るリスクがあったため、予実管理システムの再構築は急務でした。新システムを導入するとグループ会社に負担をかけてしまうのではないかという懸念もありましたが、グループ会社が使い慣れたExcelのインターフェースを活かしたシステムを提案してくれたことで、スムーズに新システムへ移行することができました。BBSには今後もグループの成長やガバナンスの強化につながる積極的な提案を期待しています。
執行役員 グループガバナンス部長 熊谷 洋一 様
当社グループは、小売業や漁業など多岐にわたる業種・業態のグループ会社を擁しており、予実管理も各社がそれぞれの手法で行っていました。各社のデータ集計は私の担当でしたが、実績データは各社からメールで収集していたため、入力ミスや数字確認の手戻りなどが発生することもあり、必然的に作業工数が増加しがちでした。加えて、集計に関わる業務が複雑だったことから限られた社員に業務や情報が集中し、属人化していたことも課題でした。新システム稼働後は、従来メールで収集していたデータがすべてシステム上で管理できるようになり、大幅に業務量が削減されましたし、人的ミスや属人化も解消しました。新システムは無事稼働しましたが、第2フェーズとして、システムのさらなる効率化を一緒に進めていきたいです。
グループガバナンス部 係長 小島 涼輔 様
私は予算策定を担当する部署に所属しており、グループ会社から予算データをExcelファイルで収集し、手作業で集計を行っていました。こうした業務がシステムに移行したおかげで、業務の効率化を実現することができました。また、今後グループ会社が増え、入力項目などの変更が必要になった時も、システムを改修することなく当社側で素早く対応できる仕組みを用意してくれました。BBSは、当社からのさまざまな要望を具現化してくれましたし、実際の運用を考慮した仕様を検討してくださり、とても感謝しています。今後は在庫・資金管理の領域でも連携をしていきたいと思っています。当社が考えているよりも効率的で、将来を見据えたより良いシステムを提案してくれることを期待しています。
経営企画部 牛嶋 香莉 様
インタビューありがとうございました。
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