■株式会社エービーシー・マート
- 所在地
- 東京都渋谷区道玄坂1-12-1
渋谷マークシティウエスト19階 - 設立
- 1985年6月6日
- 資本金
- 34億8,293万円
- 従業員数
- 4,455名(内、アルバイト2,285名)(2010年6月末日現在)
- 店舗数
- 545店舗(2010年7月末日現在)
- 事業内容
- 靴・衣料・雑貨などの小売、靴の商品企画・輸入販売、各種ブランドのライセンス事業
- 導入時期
- 2007年 4月
Bulas Payslip Mobile インターネット給与明細照会サービス
増え続ける給与明細関連業務の課題を解決! 労働環境の改善など本来の業務に専念
■株式会社エービーシー・マート
2002年に100店舗を達成して以来、毎年70店舗ずつ増やし続けているエービーシー・マート。 急成長を続けるなか、従業員への給与明細の発行に関わる作業も増大し続け、大きな課題となっていた。
その課題を解決し、従業員の利便性もアップさせたのがBulas Payslip Mobileだった。
靴の小売店「ABC-MART」を全国各地に展開している株式会社エービーシー・マート。100店舗を達成し東証1部上場を果たした2002年から、多店舗展開による成長路線にシフトし、2010年7月末現在で545店舗までに急成長した。近年ではレディースシューズブランド「NUOVO」を展開し、レディースシューズ専門店「NUOVO」をオープン。さらにスポーツアパレルや「NIKE」「adidas」「newbalance」の専門店の展開など、新しい事業に積極的に取り組んでいる。
年々事業規模が拡大していくなかで、大きな課題となってきたのが、毎月の給与明細に関わる膨大な作業である。店舗数の拡大を続けながらも、本社スタッフの人数は増やさず、業務の合理化・効率化によって対処していくというのがエービーシー・マートの基本的な方針だ。
「当時3,000名近い従業員の給与明細書をプリントアウトして、それを店舗ごとに仕分けて発送する作業を、スタッフ5〜6名が一日半かかって行っていました。その間は作業にかかりっきりで他の業務はまったくできないという状況でしたので、この状態でさらに店舗も従業員も増え、作業量が増加したときのことを考えると、なんとか早めに解決しなければならない課題となっていました」(エービーシー・マート総務部部長緒方伸之氏)。
エービーシー・マートでは給与システムはオービック社の「OBIC7」を導入しており、そのシステムとのスムーズな連携がとれることが第一の条件だった。また、これ以上自社内にサーバを増やしたくないという要望もあり、「Bulas Payslip Mobile」が候補にあがった。
いくつか他社のシステムとも比較検討してみたが、最後に残ったのは「Bulas Payslip Mobile」だった。
「ASPの運用となるとデータセンターのセキュリティや安全性が気になるのですが、システムにおけるセキュリティ対策や、データセンターを見学して実際の設備と運用を確認した際に、信頼感と安心感を得ることができ、そこが決め手となりました(緒方氏)。」
唯一の心配は従業員たちがどんな反応を示すかということだったが、運用後の評判は上々だった。特に店長たちからの反響が大きかった。これまで給与明細は、本社から各店舗に発送され店長から各従業員に手渡されていたのだが、アルバイトの人が出勤日でないときは、次の出勤日まで保管したり、すでに辞めている場合は自宅に発送したりと、大変な手間がかかっていた問題が解消されたからだ。しかも個人情報保護の側面からも、紛失や盗難などによって第三者に見られるリスクもなくなった。また、配送の関係で関西地区より西にある店舗には一日遅れて給与明細が配られていたが、それが解消されるというメリットも生まれた。
多くの従業員からも「見たいときにどこにいてもすぐ見られる」「給料日の朝から見れるので便利」「過去の給与明細が見れるので便利」という声が数多く寄せられた。ログを解析してみるとほとんどの人が携帯電話からアクセスしているという。
もちろん人事チームのメンバーも喜んでいる。「人事チームは給与明細の印刷・封入・発送業務から開放されたことで、本来自分たちが行わなくてはならなかった業務に集中することができるようになりました。特に注力しているのは各店舗の労働環境改善への取り組みです。労働時間の短縮や、休暇をとりやすくしたり、人員配置の最適化など、それまでやりたくてもできなかった労働環境づくりに着手し、少しずつ良い成果も表れはじめています」(緒方氏)。
エービーシー・マートの人事チームでは、3つのステップで業務の効率化を推進する目標を掲げてきた。第1ステップは複数のシステムで運用されていた人事システムを一つに統合すること。第2ステップは給与明細のペーパーレス化。第3ステップは社内書類の電子化によるペーパーレス化の推進である。
すでに第3ステップの2/3まで実現できており、今後は総務・人事業務のみならず、従業員からの申請を簡易的にし、かつ一部経理業務を含めスピード決裁ができるよう構築中だ。
「当社はもともと人材教育には非常に力を入れており、研修会や勉強会を積極的に行っています。しかし勤怠の締め日である10日から25日にかけては、給与関係の業務に追われて他の仕事ができない状況でした。これからはBulas Payslip Mobileの導入によって生まれた時間を利用して、人材教育や採用活動にさらに力を入れていきたいと考えています」(緒方氏)。
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