High Value BPO サービス
設立:1922年9月2日
本社所在地:東京都渋谷区南平台町5-6
従業員数:1,482名(2023年3月31日現在)
事業内容:不動産賃貸業、不動産販売業、その他事業
業務の難易度が高くBPO化が難しい
難易度の高い固定資産の管理や、100社を超えるグループ会社の複雑な連結決算はBPO化が困難だった。マニュアルが整備されておらず社員の業務負荷が大きい
業務プロセスが標準化されていないため対応できる社員が限られ、担当者の業務時間が増加しがちだった。社員の成長スピードを加速させたい
定型業務に割く時間を削減することで、経営のコアを支える業務に充て、社員の成長を加速させたかった。経理や財務、人事、給与計算などの領域における業務の効率化・集約化と、お客様組織の構造改革の支援。「High Value BPO」は、この2つのアプローチによってバックオフィス業務を担うお客様社員の業務負荷を軽減し、高付加価値業務へのシフトを実現するサービスです。
高難易度領域のBPO化を実現
業務時間の平準化や柔軟な働き方が加速
戦略策定のサポート業務などに注力
東急様は、1918年に渋沢栄一氏を発起人として誕生した田園都市株式会社をルーツとする企業。住宅不足の時代に英国発祥の「田園都市論」を日本流に解釈し、土地開発を軸とした交通インフラ整備を進め、郊外の住宅地から都心へ電車で通勤するという生活スタイルを提案してきた。現在は東京・渋谷を中心とした大規模な再開発事業を手がけており、世界に向けた新しいビジネスや文化の発信と都市機能の課題解決をめざしている。交通インフラや都市開発をはじめ多岐にわたる事業を展開する同社は、グループ会社を100社以上有する企業体である。そのため、鉄道、不動産といった固定資産の管理や連結決算に関する業務は複雑かつ膨大で、とくに決算時期になると残業も必要になっていた。こうした状況を改善し、社員個々の成長スピードを加速するためにBPO領域の拡大を検討。BBSの「High Value BPOサービス」を採用して、固定資産管理と連結決算におけるBPO化を推進してきた。そのBPOは2023年8月から熊本でのオフサイトとして本格稼働。業務時間が大幅に削減されたことで、経営のコアを支える業務へのシフトに注力している。
BBSが提供する「High Value BPOサービス」は、定型業務を支援する通常のBPOだけでなく、公認会計士や社会保険労務士などの実務家による専門業務の機能強化や、経営コンサルタントによる組織横断的な構造改革を継続的に支援するサービスです。バックオフィス業務の効率化によって、経営の可視化や専門スキルの高度化といった高付加価値業務へのシフトをめざすお客様をサポートしています。
とくにBBSが強みとしているのは、高度な業務のBPO化にも対応できることです。決算や固定資産の管理は業種によって特殊な処理や専門的な知識が求められます。その領域にも対応できるのが、公認会計士、税理士、社会保険労務士が多数在籍し必要に応じてサポートを提供できるBBSの特長です。
BPOセンターでは、お客様の成長・発展に貢献することをめざし、お客様のニーズに合わせたソリューション提案を行っています。例えば、業務内容を詳細に把握して、BPO化の適否を提案。また、定期的にコミュニケーションを実施するほか、必要に応じてお客様の事業所内で業務を習得するなど、安定的なBPO化につなげています。
現在では、浜松、熊本、ベトナムなどにBPOセンターを設置しています。それぞれのセンターには特長があり、経理・財務の受託実績が豊富な拠点や、多言語対応が可能で世界各国の経理・財務の受託が多い拠点など、さまざまなお客様のニーズに柔軟に対応しています。
今回BBSに依頼した固定資産管理と連結決算に関する業務のBPOは、とても難しいプロジェクトでした。当社には連結対象の会社が100社以上あり、決算時期になると連結決算業務に多くの時間を要していました。また、鉄道や土地、建物など多様な資産を有しているため、固定資産に関する業務も複雑です。しかし、ワークライフバランスが求められる時流のなかで、業務効率の改善は喫緊の課題です。難しい領域であることは理解していましたが、可能な限りBPOを推進し、より働きやすい環境を実現したいとの考えからBBSに依頼することを決めました。専門性が高い業務を外部に委託できるか不安もありましたが、諦めずに進めてくれたことでBPO化が実現しました。今後は新しい領域でも連携が進むことを期待しています。
財務戦略室 統括部長 西村 浩彰 様
定型的な業務に割かれていた社内リソースを経営のコアとなる業務に集中させ、社員の成長スピードを速める。このことは他の企業と同様、当社にとっても大きな課題の一つとなっています。そのため、BBSには生産性の向上とイノベーションの創出を実現できるよう、さまざまな面でサポートをお願いしました。とくに、社員教育のために当社側に残しておくべき業務と外部委託するべき業務を、どうしたらお互いに最適な形で整理できるかという点は、たくさんアドバイスをいただきました。今では連結決算だと80社~90社ほどの業務が委託できるまでになっています。ここまでBPOが進んだのも、BBSアウトソーシング熊本※をはじめとしたBBSグループ社員のおかげです。信頼のおけるパートナーとして、これからも良い関係性を維持していければと考えています。
財務戦略室 主査 竹下 征男 様
※ BBSアウトソーシング熊本:BPOセンター。各企業の実情に合わせ、きめ細かな高品質のサービスを提供。
私は固定資産の管理業務を担当していますが、従来はビルなどの図面が印刷された紙を見ながら、帳簿を作成していました。そのため、出社しないと業務が進められないこともありました。しかし、BBSアウトソーシング熊本に業務を移行する際、図面をデータ化して管理することになり、いつでもどこでも業務を行うことが可能になりました。また、固定資産の管理において確認すべきポイントや判断基準を明確化し、誰が見ても理解できるマニュアルを整備しました。業務を細分化してマニュアルに落とし込んでいく作業は大変でしたが、BBSが丁寧にサポートしてくれたので、質の高いマニュアルができました。業務の引き継ぎも容易になり、これまでより業務全体の効率が大きく向上しました。
財務戦略室 主事 蜂須賀 元太 様
これまでの連結決算業務は出力した紙でチェック作業をすることが多かったのですが、BBSアウトソーシング熊本への移管にあたり、ペーパーレス化が大幅に進みました。ペーパーレス化も含めた効率化によって、年間約900時間の業務を削減することができ、在宅勤務などにより柔軟な働き方が可能になりました。プロジェクトを開始した当初は、当社の経理業務の難易度が高いこともあり、しっかりと業務を移行できるか不安な面もありましたが、熊本のスタッフに実際に東京に来ていただき、オンサイトで業務を習得してくれたので心強かったです。今後も、日々の業務において生じる課題を一つひとつ改善しながら、新しい領域でのBPOをBBSと一緒に検討していきたいと思います。
財務戦略室 連結IR担当 松本 ももこ 様
インタビューありがとうございました。
BBSアウトソーシング熊本の東急プロジェクトメンバー
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