設立:1953年7月
本社所在地:新潟県三条市東本成寺3-3
従業員数:64名(2021年5月現在)
事業内容:大工道具・キャンプ用品・園芸道具・防災用品・学校教材などの製造及び販売
役職や等級の定義がない
役職や等級ごとの役割定義が曖昧だったため、明確なキャリアイメージを描きづらかった。評価と連動した給与制度がない
社員のスキル・経験を可視化して評価し、成果に応じて給与面で処遇するシステムが整備されていなかった。多様な人財を確保したい
100年企業への成長に向けて、次世代を担う多様な人財を計画的に育成していく必要があった。BBSの人事コンサルティングの重要なコンセプトです。人事制度は単に社員を評価し処遇する仕組みではなく、企業と社員の成長を促進する仕組みであることが重要です。成長(Growth)を引き出すために、共振(Shared Value)、戦略実行(Performance)、楽しみ(Enjoyment)、納得(Communication)の4つの観点から人事制度の設計そして運用・定着化を支援します。
等級制度を核とした人事評価制度を整備
業務に対する社員の意識やモチベーションが向上
将来を見据えた計画的な人財育成が可能に
角利産業株式会社様は、1946年に創業した「加藤重利商店」が前身。本職用大工道具の卸売販売とともに、多くの人が安全に使える日曜大工セットを考案し、販売を開始したことが同社のルーツだ。創業当時から「信頼されるモノづくり」をめざし、百貨店や小売店だけでなく、初めて使う人でも扱いやすく安全で丈夫な工作道具を全国の中学校にも供給し、品質に対して高い評価を得てきた。時代の変化に応じて、園芸用品やアウトドアレジャー用品なども開発。近年ではギフトショップやECサイトでの直接販売などを通じて、全国的に販路を拡大するとともに、海外市場の開拓にも挑戦している。このように着実に事業を拡大して「100年企業」を志向する同社だが、未来の成長を支える人財の育成、その基盤となる人財マネジメント制度には課題があった。そこで、2022年に新たな経営体制に移行したのを機に、人財マネジメント基盤の整備に着手。BBSの「G-SPEC」コンセプトを採用し、約1年という短期間で集中的に制度を整え、2023年7月からは人事評価制度の本格的な運用フェーズに移行している。
コロナ禍も背景となり働き方が大きく変化したことで、終身雇用や新卒一括採用といった、従来の「メンバーシップ型人事制度」が見直され、職務に合った人財を採用する「ジョブ型人事制度」への移行が加速しています。こうしたなか、社員には経営ビジョン・経営戦略の実現に向けて、それぞれの役割に応じた自律的な働き方が求められています。
BBSの「G-SPEC」は、「ジョブ型人事制度」の構築をサポートするソリューションです。会社・社員双方の成長の実現に貢献します。
「ジョブ型」への制度移行は、導入後の定着化施策が重要となります。BBSは、導入から制度が浸透し機能するまで、4つのステップでトータルにサポートしています。
2002年の入社当時、当社には明確な人事評価制度がなく、売上の数字以外に社員を評価する軸が定まっていませんでした。その後社長に就任し、2022年に新しく4名が部長に就任したタイミングで、それまでずっと課題に感じていた人事評価制度の整備に着手することにしました。当初はタレントマネジメントシステム「カオナビ*」を導入し、自社のリソースだけで制度を設計しようと試みましたが、もっと根本的なところから整理しなくてはいけないということがわかりました。そこで出会ったのがBBSです。BBSを選んだ一番の理由は、社員の皆さんの熱意でした。当社のありたい姿を実現するために必要な制度を一緒につくり上げようという熱い思いが感じられ、短期間で制度運用の開始をめざす当社の要望にも真摯に応えてくれました。ようやく人財マネジメントの基盤ができたので、今後は一人ひとりのスキルアップを会社の成長へとつなげる好サイクルを生み、さらなる成長をめざします。
※「 カオナビ」は株式会社カオナビの登録商標です。
代表取締役 加藤 將利 様
当社のこれまでの給与ルールは年功序列で、年齢を重ねれば少しずつ昇給していきますが、社員のモチベーションアップにつながりにくいことや、未来のキャリアイメージを描きにくいことが課題でした。しかし、人事評価システムを整備したことで、キャリアアップに向けて「自分が今何をすればいいか」が見える化できました。BBSが第三者の立場で当社の制度改革を支援してくれたおかげで、部長陣の意識は確実に変わりましたし、新しい人事評価制度に対する理解も浸透してきています。今後の課題は社員の理解浸透を進めることなので、BBSには引き続きサポートを期待し、社員のモチベーションアップにも貢献してもらえればと思っています。
営業部 部長 山吉 訓 様
私は人事・経理部門を担当していますが、これまでの人事評価制度は、極端な例を挙げると、評価者によって結果が大きく変わってしまうことがありました。私自身、評価軸の正解がわからないまま社員を評価していました。また、社員一人ひとりの立場からすると求められる役割・能力がわからないので、リーダーシップを取りにくい文化ができてしまっていたのも課題でした。新しいシステムは、等級・役割・賃金が連動する形になっており、長期的なキャリアイメージの形成と社員の成長を支えてくれる制度になったと思います。そして、部下に対して仕事を求めても良いのだという感覚になれました。仕事を求め、そのお返しとして正しい評価をする。この新しいシステムを定着させ、会社の成長につなげていきたいです。
コーポレート部 部長 星 守 様
商品部はいわばバックオフィス業務が中心のため、営業部と比べるとモチベーションに差があることが課題でした。私はもともと営業部から商品部に異動してきたこともあり、部門ごとの違いに危機感を感じていました。BBSとのセッションでは、当社として求める人財・スキルが何なのかを明らかにすることから始まりましたが、ここが最も苦労したところです。漠然と頭のなかにあった考えを書き出して明確にしていくことは簡単ではありませんし、何より本業以外の業務が増えることに抵抗がありました。ですが、会社を100年存続させていくためにも、次世代人財の育成基盤の整備は絶対に必要なことでした。新しい制度をより良くブラッシュアップしていくために、BBSには引き続き協力をお願いしたいと考えています。
商品部 部長 西村 優 様
私はこれまで、日々の業務に追われてしまい、なかなか自分の将来のことにまで意識が向いていなかったのですが、今回の人事評価制度導入に向けたプログラムを通じて、未来のことを考えるきっかけになりました。また、人財の育成基盤ができたことで、部下とのコミュニケーションの機会が圧倒的に増えたのも良いことだと思っています。BBSには定期的に当社をウォッチングしてもらいながら、アドバイスをお願いしたいです。今後、DXの推進やチャットボットの導入なども検討しているので、幅広い実績とノウハウを持つBBSには新しい分野でのサポートも期待したいと思っています。
ロジスティクス部 部長 渡辺 岳宏 様
角利産業様とBBSのPJメンバーで。インタビューありがとうございました。
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