- 使い勝手に優れていること
- 計数計画策定に必要な全データを管理できること
- 他システムと連携させ計画の進捗管理ができること
DXグランドデザイン策定サービス
株式会社アーレスティ
設立:1943年11月2日
東京本社所在地:東京都中野区本町2-46-1 中野坂上サンブライトツイン5F
従業員数(連結):7,337名(2019年3月31日現在)
事業内容:ダイカスト製品、アルミニウム合金地金、フリーアクセスフロアパネル、ダイカスト周辺機器の製造
執行役員 管理本部長
辻󠄀 鶴男 氏(上)経理部 経理課
武藤 亮 氏(左下)経理部 経理課
黒田 章義 氏(右下)世界6カ国に事業拠点を展開し、アルミダイカスト技術を活かして高品質な製品を開発・生産している株式会社アーレスティ様。
同社は、経営計画の達成に向けて、計数計画の進捗を月次で管理しています。そこで課題となっていた計画策定業務の効率化のため、BBSのサポートのもとグループ経営管理ソリューション「BizForecast」を導入。
2019年1月から稼働を開始した予算管理システムは、業務の効率化と経営の高度化に大きく貢献しています。
アーレスティ様は、大手自動車会社などにアルミダイカスト製品を提供する東証1部上場のメーカーです。
自動車のエンジン、トランスミッションに使用される製品や、半導体工場向けの床板パネル、さらには原料のアルミニウム合金地金も開発・生産。グループ全体で世界6カ国に事業拠点を置き、国内外のお客様に高品質な製品を提供し続けています。
執行役員で管理本部長の辻󠄀鶴男氏は、「自動車の電動化が進むなか、電動系部品への対応やボディ部品の開発にも取り組んでいます」と話します。
同社では、以前から経営計画の達成に向けて、利益額や設備投資額などの財務面だけでなく、人員数や設備稼働率といった非財務面を含めた計数計画を年度ごとに策定し、各指標の進捗を月次で管理しています。そこで課題となっていたのが、計画策定に多大な労力と時間を要していたことです。
例えば、利益計画や設備投資計画の策定にあたっては見込みデータの収集が必要になります。しかし、そうしたデータは、既存の会計システムなどからは取得できず、専用のエクセルシートを各工場やグループ会社から回収して行っていました。また、入力項目数の多さなどから、誤記入による現場との確認作業が何度も発生していました。
「集計に使うエクセルへのコピーも手作業で、新年度を控えた多忙な時期に、数週間もかけてデータを取りまとめていました。本来は、各指標の妥当性の検討に時間をかけて、経営層へより精度の高い情報を提供したかったのですが、十分な時間を確保できない状況にありました」と経理部 経理課の武藤亮氏は説明します。
こうしたなかで、従来から検討していた予算管理システムの構築プロジェクトが2017年に入り本格的に始動します。
2018年4月からは、経理部主導で導入ソリューションの選定に着手しました。
を主な要件に、絞り込んだ3つの候補のなかから同年7月、最終的にグループ経営管理ソリューション「BizForecast」を選定。
同時に、BBSをコンサルティングおよび開発のパートナーとすることを決定しました。
経理部 経理課の黒田章義氏は、「要件を満たすシステムを想定スケジュールに沿って整備できる提案はBBSだけでした。
さらに、BBSから計画数値をデータベース設計に落とし込むためのアイデアを素早く提案していただいたことも決め手となりました」と評価します。
その後、同社はBBSと共同で開発作業を進め、2019年1月から国内拠点で稼働を開始しました。この間、一部工場への先行導入で得られた現場の意見をもとに、BBSはデータベース設計や既存システムとの連携、画面設計などを担い、アーレスティ様は現場責任者への新システムの説明に十分な時間を割くことで、円滑なシステムの立ち上げに臨みました。
システムの導入効果は、「“付加価値を生まない作業の一掃”として明確にあらわれている」と武藤氏は話します。
従来、各事業の特性を踏まえて約90種類のエクセルシートを使用していたことに起因する管理の手間は解消されたといいます。
「東京本社と各拠点は地理的に離れており、現場サイドの入力ミスと考えられるケースがあった場合の数値確認にも手間がかかっていました。
現在は相手と同一の画面を見ながら作業できますので、業務負荷が大きく軽減されました」(黒田氏)
また、今回のシステム導入は、経営のさらなる高度化を図る上でも大きな意義があるといいます。
「システム整備に合わせて、拠点ごとに少しずつ異なっていた各数値データの算出方法も標準化しました。
すべての数値を共通尺度で測れることは、より的確な経営判断を行うための基盤になると考えています」(辻󠄀氏)
「各種の財務データと非財務データを掛け合わせて、さまざまな切り口から分析することも容易になり、参照可能なKPIも格段に増えています」(黒田氏)
最後に武藤氏は、「キャッシュフロー管理の強化や他システムとの連携など、やりたいことはいくつもあります。
BBSには、財務・会計の専門家としてのアドバイスとシステム提案、その両面からのフォローを期待しています」と語ってくれました。